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2012年5月17日 (木)

第6回 モード転換練習は立ち位置移動練習。

生徒:携帯電話で外部と連絡をとっていたという受験生がいたという事件がありましたね。

近江:そういう不正行為でもある程度点がとれるような入試問題を作る方も作る方だということもいえる。そういう意味でこのBLOGであえて、京都大学の昨年の入試問題の英文を使ってきた。ここで私が、すべての英語教師に声を大にしていってきたことを改めていうと、それは…ハイ、みんな…

全員(コーラスで)受験もコミュニケーション英語もない!!入試の長文のように、しゃべればいい!!少なくともそういう方向に英語教育・学習を転換していかなければならない!!

近江:その方法をこのブログでは紹介してきたが、おさらいすると、ー

 第3,4,5回で見てきたように:、素材をのポイント」であるWHO,TO WHOM, WHEN, WHERE, WHY, WHAT, HOWの観点で理解し、自分が理解したように語り手の成り代わって音読をする。 

生徒CDなどのモデルをただ真似するのでないですね。それに、だいたいそのようなものはない。ないから自分で主体的に語り手の気持ちと取り込んで、彼に成り代わって読むオーラルインタープリテーションがあるのですよね。

近江:それがとてもいい解釈の訓練になっている。だから受験対策にもなっているのだよ。

生徒:しかも単なる内容理解でない。それを超えているわけですよね。

近江:そうだ。そして理解したところでの音読を続けていくと原文のレトリックは体に刷り込まれていく。

生徒:暗記…とは違うのですね。

近江:限りなく習熟するということだ。理解しての音読(Oral Interpretation)の結果だから、単なる丸暗記と違って応用がきく。だからOIだけでも非常に有意義な入力を行ったことになる。が、さらに色々な場面で使えるようになるためのダメ押し的な訓練が、ここでのモード転換練習・立ち位置移動訓練だ。

生徒:モード転換訓練をすることで入力をかためるわけですね

近江:素材のレトリックが本番に応用して使えるような柔軟入力にフォーマット転換するわけですね。

生徒:かくして入力はファイナライズされるわけですね。

近江: そうだ。ではやってみよう。ただ、これはあてがいぶちでなく、各自が自分で場面を想定してしみることが大切だからね。

モード転換練習で入力を固める―その1-

 

WHOの転換だ。内容はほとんど原文のままの再生でいい。手始めに今の自分の立場に引き寄せて語ってみる。歴史の教師になったつもりで演技してみてもいい。その時の聞き手、時、場所を設定して話してみるといい。学習塾などどうか。具体的な方が練習にリアリティを持たせることで乗れる。

モード転換練習で入力を固める―その2-

 

原文の語りの展開に注意を払う。”History” には2つの意味があるという流れである。それを異なる「内容」に応用する。もちろんそれにつれて語り手、聞き手、時、場所などを変化させることが自然だと思えばそうすればいい。

そこでたとえば私の場合だったらhistoryと同じことが、Drama/Oral Interpretationにも言えそうだと閃いたりする。

パフォーマンスとしてのドラマ/オーラルインタープリテーションと、もう一つの英語教育の手段の2つである。特に役者が自分の体を使ってテクストの文章の7つのポイントを理解しようとする過程で深い理解に到達していく、そしてそうして到達していった深い理解の上に立って声だしを続けていくことで単なる多聴、多読、あるいは機械的な暗記も及ばない身体と心のレベルの深い入力・内在化が行われ、それが実際のアウトプットとなって出てくるーーというようなことにいえそうだなどの直感が働く。そしてインタビューを受けながらそれに対して答えているという場面をシミュレーションしてみるなどがそれである。

 聞き手を想定してもいいし、誰かをたててもいい。

――○○先生、ドラマとかオーラルインタープリテーションって、特殊なパフォーマンスとして捉えられているところがありますが、先生はそういう誤解が日本人がいつまでたっても英会話のレベルを越えられない根本原因だとおっしゃっていますね。その辺を説明してください。

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Well, it’s kind of a long story, but I’ll try…See, the word 'drama’ has two senses: drama as an end in itself and drama as a means to an end. In the first sense, drama is imagined by most people as Romeo with period costume ‘sighing like furnace, with a woeful ballad made to his Julet’s eyebrow’ upon the Broadway theatre which we could visit if only we had time and money. Drama as Mr. Omi sometimes theoretically sometimes emotionally, but most of the time hysterically() has tried to impress it upon learners of English are based on what the training required of those actors and actresses go through prior to their performance. English proficiency if it strives for the development of all round abilities, becomes ours only through the effective use of body, soul, and mind , we can get it in no other way.

モード転換練習で入力を固める―その2-

今度は目的を動かしてみる。

コミュニケーションには色々な目的がある。意味さえ通じればいいなどとよくいうが、このセリフには、英語が苦手な日本人の「怨念の噴出(ルサンチマンの噴出)」を感じて私は好まない。

たしかに意味さえ通ずればいいコミュニケ―ションもある。しかし、そればかりではない。説得もあれば、降りかかる火の粉を払うコミュニケーションだってある。これはアポロギアという。芸人は意味さえ通ずればいい?そんなことをいっていたら即刻首だ。 

いや、日常性のコミュニケーションだって同じだ!たとえば――、

日常生活における喜怒哀楽の交換」だって立派なコミュケーショの目的である。

以下の例は、スピーチ矯正用に用意してつもりの学校の鏡がマジックミラーだったため、顔がどうにかした拍子に変形する。そこで急遽大笑いになった――という想定。

「内容」(WHAT)も変えた例と取れないこともないが、これはその内容に対して語り手が、どういう目的を被せたのか、伊藤的だったのかどうかあたりが考え方の分かれ目になる。

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Ha! Ha! Ha! Why, you’re laughing too, Lisa? Isn’t that funny? That’s you there all right. That’s you reflected in that magic mirror; it distorts your figure whose image is even enhanced by this flickering flame of the candle, but that IS the way the

magic mirror has perceived you, not only that the mirror is capable of transmitting her message back to you, “That’s the way I look at you, dear.” Ha! Ha! Ha!

See, the concept of “you” has two senses. What you are and what other people think you are. In the first sense you as you really are will be perceived only by an unbiased God. In other words, strictly speaking, even what you think you are is nothing but a figment of imagination on your part.

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